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平成24年4月(卯月)のおついたち―『あだち桜ものがたり』

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売
ようやく桜が咲きはじめました。
今年は春が遅いように感じましたおかげで、より一層桜の開花が楽しみとなりました。
古来より春になると人は桜を見つめ、その荘厳さに圧倒されながら、同時に散りゆくひとひらに儚さを覚え、人生を見つめます。
日本人の繊細な心情を見事に表わす、日本人の最も愛する花と言えるでしょう。
その桜を日本人以上に愛しているアメリカ人がいることを御存知でしょうか。
ワシントンD.C. ポトマック河畔の桜並木やニューヨーク市街に咲き並ぶ桜。桜専門の職人がいるほど大切にされているのです。
国境を越え、人種を超えて見る人を楽しませる桜の旅は、100年前に1人の女性の情熱によって始まりました。
日本を訪れ桜に魅せられたエリザ・シドモアは、20年もの歳月をかけてアメリカ政府に桜の植樹を嘆願し続け、1912年に日米桜交流の第一歩を飾る足立区の桜が送られ、ワシントン「ポトマック公園」に植えられました。
当時、足立区の荒川堤には色とりどりの桜が咲き、「荒川の五色桜」として有名でした。
この同じ苗がニューヨークにも送られ、のちに「サクラパーク」となりました。
その後も毎年補植が行われ、今では世界中から人が訪れる名所となっています。
ところが「荒川堤の五色桜」は、堤防工事などで衰退し、桜が失われた時期がありました。30年前にポトマック公園の桜の枝を分けてもらい、挿し木にして区内の公園や学校に植えられ、「里帰り桜」として復活し、今では毎年大勢の人を楽しませてくれます。
彼女がいなかったら、足立の桜はなくなっていたかもしれません。…とは言いすぎでしょうか。
今月の「おついたち」は春爛漫のお花見折り詰です。
可憐な「桜花」は、外郎製の花びらで黄味餡をくるみました。若草色の求肥でこし餡をくるみ、黄味餡のそぼろを咲かせ、舞い遊ぶ蝶々も花愛らしい「菜の花畑」。羊羹の夜空に花びらが美しく浮かび上がる「夜桜」。お花見には欠かせない「花よりだんご」は餅入りのねりきりでおつくりしてみました。
花の時期は短いもの、あなた様も急いでお友達とお花見にいらしてはいかがでしょうか。
元気で生きる 主人 田口 恵美子
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