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平成24年11月(霜月)のおついたち―「おりたちて けさの寒さをおどろきぬ つゆしとしとと かきの落ち葉深く」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「おりたちて けさの寒さをおどろきぬ つゆしとしとと かきの落ち葉深く」伊藤左千夫
~  まっ赤な秋に  ~
 
 いま京都の紅葉は真盛り、山々を美しく装っています。
京の紅葉は北国のような寒冷地とは異なり、文字どおり赤、黄、緑と三つの色がそれぞれの特徴を主張しながら織りなす点で、よそでは見られない景色です。
十一月に近づき、ひんやりした空気の、晴れ上がった空を見上げて、今年の紅葉はどこで見ようかと考え始めます。日本はどこへいっても紅葉の名所ばかり、あっとゆう間に見頃を過ぎてしまう紅葉と追っかけっこの紅葉狩りもまた楽しみですが、とりわけ、京都の鷹ヶ峯、光悦寺と源光庵は私のお勧めです。鮮やかな赤と緑のコントラストは言うまでもなく、建築やお庭のつくりも素晴らしく、まるで異空間に迷い込んだような美しさでした。
紅葉を題材にしたお菓子はいろいろ。今月のおついたちは秋の彩り和菓子です。

職人の感性を最大限に生かして秋の彩りをお菓子にうつしとりました。
赤、黄、緑の三色の錬切りを茶巾絞りにした「唐錦」は、紅葉の美しいコントラストをこれ以上ないほどにシンプルに表現したお菓子です。
お菓子の中でも「山路(山道)」は色の組み合わせで春夏秋冬それぞれの表現がありますが、中でも「秋の山道」は最も色鮮やかな色彩。野趣にもあふれる品の良いお菓子で、小間のお茶にも野点にもよく映ります。餡に「栗」をあわせておりますので、秋の風味を感じていただけると嬉しゅうございます。
イチョウの舞う季節が終わり、冬を待つ間のお菓子として愉しみなのが「銀杏餅」です。傷みの早い銀杏の代わりにずんだの餡を包んだ新粉餅です。上の飾り葉は除いて、香りをお楽しみください。
十一月十五日は七五三。かわいい子供の成長を思わぬ親はありません。健やかに育つことを神仏に祈るのは親として自然の姿です。七五三と言えば“千歳飴”がつきものです。この飴は、短命な子どもが多かった時代、元気で成人することを願う縁起物として売られたのが今に結び付いているようです。本坪鈴の形の桃山「神鈴」と、神社の鳥居の焼き印を押した薯蕷饅頭「お宮参り」は、「七五三」をイメージしておつくりしました。
初霜を表したお干菓子も添えました。秋のすがすがしさを五感で味わってください。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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