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平成25年9月(長月)のおついたち ~ 日本文化のふるさと ~

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

 九月を迎えました。各町会では祭礼が執り行われ、重陽の節句、敬老、十五夜さんにお彼岸…、と急に秋の行事がやってまいります。
日本の伝統文化の起源となる形をとり始めたのが足利将軍による室町時代ころと言われています。
その代表的作品が京都にある金閣寺、銀閣寺と言われますが、改めてどんなお寺なのでしょうか。
「金閣」から「銀閣」まで85年。
この時代、政治が混乱を極めたにもかかわらず、わずかな年月の中で日本文化の源流といえる文化が花開いたのはなぜなのか。
活力を失い、閉塞感を増しつつあるニッポンの今。こんな時代だからこそ、いまあらためて成熟した文化を生んだ約500年前の義満と義政の時代の原点に戻るということに意味があるような気がします。
現在の私たちの周りにある文化や芸術の多くが、14世紀末から15世紀後半、義満の北山文化と、その孫、義政の東山文化の時代に生まれました。1482年足利八代将軍義政が築いた東山殿が、その死後、慈照寺(銀閣寺)となりました。
北山文化の舞台となった、豪奢にして優美な国宝金閣寺。
東山文化をはぐくんだ、幽玄にして精華な国宝銀閣寺。
室町幕府、三代将軍足利義光のもと、観阿弥、世阿弥父子によって大成された能。
八代将軍義政のもと、村田珠光によってその源流が作られた茶の湯。
その後の建築の見本となった書院造や、竜安寺の石庭に代表される枯山水の庭園。
雪舟による水墨画に狩野派の絵画。
連歌や御伽草子、狂言、生け花…。
中国より伝わり、独自の発展を遂げ、世界的に注目の集まる禅の思想。
「義満」と「義政」の時代はニッポンのルネッサンスというに値する時代だったのではないでしょうか。

 今月のおついたちは「華の金・精の銀」と例えられる金閣、銀閣をイメージしておつくりしました。
金閣寺の棟に燦然と輝く「黄金の鳳凰」を濃厚な黒糖の羊羹に金の刷り込みで描きました。
銀閣寺の「銀沙灘」香ばしい黒胡麻の羊羹に浮島を重ねて、胡麻を練り込んだ餡で灘の縞模様を表しました。銀沙灘の奥の「向月台」は、黄味羽二重で。口の中でほろりとほどける食感をお楽しみください。足利善政が茶の湯に用いた「お茶の井」に湧き出る「茶の井の清水」を白餡と雪平でおつくりしました。九月と言えば重陽の節句、長寿と繁栄を願って練り切り製の「菊花」もお入れしました。
月見の時節がやってまいりました。秋の夜長を有意義にお楽しみください。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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