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平成26年4月(卯月)のおついたち ~ 桜に染まる春 ~

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

春霞 たなびく山の桜花 見れどもあかぬ君にもある哉  古今和歌集 紀友則

 いにしえより日本人の心、暮らしに深く寄り添ってきた桜が、廃城となった城に植えられ始めたのは。明治時代中期以降のことと云われています。春の風物詩、お城を薄紅色で包み込む満開の桜―。

 城に咲く桜の風景は日本の春を象徴します。そのほとんどは染井吉野だそうですが、古い時代からあったわけではなかったようで、染井吉野は明治以降、昭和初期まで、意図的に各地に植えられました。徳川色を一掃したい明治政府は江戸時代のものを次々に排除していきました。廃藩置県や廃城令もその一つで、これにより城は荒廃しますが、主だった城址には富国強兵の時流に乗せて、新たに組織した軍隊の師団を置き、軍人の精神の象徴として城に桜を植えたようです。そのときに選ばれたのが、当時人気が出始めていた新しい品種の染井吉野だったそうです。成長が早く、植えて十年も経てば一人前となり、一斉に咲き、一斉に散る潔さは、前へ前へと向かう時代の象徴にもなりえたのです。

 一年のわずか数日、世界の人が羨むハレの日を私たちに提供してくれる桜。国内外の不穏な情勢や気候の異常に不安を感じる現在、今までの桜の歴史をかみしめ、いつまでもこの桜が楽しめるよう希いたいものですね。

 今年は天皇さまの「国民とともに同じ道を歩んで生きたい」とのお声がけで、皇居の乾通りの桜並木が4月4日から4月8日まで、初めて一般入場できるそうです。都会の喧騒の中の桜とは違って長い年月、自然豊かな林の中で育った桜はまた違う枝ぶりを見せてくれるかもしれません。

 今月の「おついたち」は桜で満開にいたしました。
どうぞ箱の中のお花見もお楽しみください。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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