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平成26年9月(長月)のおついたち ~ 「掬水月在手」 水を掬(きく)すれば月手にあり ~

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「掬水月在手」 水を掬(きく)すれば月手にあり 水を両手で掬(すく)ってみれば手の中に月がうつる 「春山夜月」   菊の美しい季節となりました。私たちの小さいころは各町会毎、葦簀(よしず)に竹のひな壇を組み、菊の品評会があちこちで普通に行われていたのを覚えています。 菊は慶びにつけ悲しみにつけ、日本人の儀式に欠かせない秋の名花です。 古代中国では「翁草(おきなぐさ)」「千代見草(ちよみぐさ)」といわれ、邪気を払い長寿の効能があると信じられていた菊。 平安時代には、9月8日の夜に菊の花を真綿で覆ってその露や香りを移しとり、翌9日の朝にその真綿で顔や体を拭うという「菊被綿(きくのきせわた)」という風習が行われていました。菊の生命力を得て不老長寿が保たれると信じられていたようです。 9月9日が重陽の節句と呼ばれるのは、古代中国で九という最も大きい陽数(奇数)が重なることから「重陽(ちょうよう)」と呼び、めでたい日とされてきました。日本では奈良時代より宮中や寺院で菊を観賞する宴が行われたり、邪気を払い長寿を願って菊の花を飾り、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝っていました。江戸時代には五節句のひとつとして庶民にも親しまれた行事です。 まだ暑いなか、秋に向けて食材が充実し始める九月。 早松茸や栗、子持ちの鮎が出てくると夏の終わりを実感します。八月半ば過ぎると冴え冴えとした宵空に気がつき、十五夜、十三夜を楽しみに、秋の夜長が待ち遠しくなり、月は一年中あるのに、屋根と屋根の間にぽっかりと月が上るのを見て、秋の月は「いいお月さま」と感嘆するのも粋ですね。 今月の「おついたち」は、ひと足早い秋の恵み。 大粒のシャインマスカットを包んだ「ぶどう餅」、里芋をかたどった「お月見だんご」、栗上用饅頭、菊饅頭、菊被綿など、秋の気配をお楽しみください。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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