HOME > おついたち(一覧) > 平成27年3月(弥生)のおついたち~「雛祭る 都はづれや 桃の月」~

平成27年3月(弥生)のおついたち 「 雛祭る 都はづれや 桃の月 」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「雛祭る 都はづれや 桃の月」 与謝蕪村

 三月、上巳の節句。子をおもう親の気持ちはいつの時代も同じ。春は古から生命の目覚める季節として、人々はこの時期に無病息災を祈ったのでした。

一方で、貴族のお姫さまたちは、「ひいな遊び」というままごと遊びを楽しんでいました。ひいなとは、鳥の雛のように小さく可愛らしいという意味。その様子は『源氏物語』や『枕草子』にも描かれています。

この、春の季節の厄除と、宮中のひいな遊びがまじりあって変化したものが、現在まで伝わる雛まつり。いずれも、女の子の健やかな成長を願う行事です。

この、春の季節の厄除と、宮中のひいな遊びがまじりあって変化したものが、現在まで伝わる雛まつり。いずれも、女の子の健やかな成長を願う行事です。三月、上巳の節句。子をおもう親の気持ちはいつの時代も同じ。宮廷から幕府へ、町人へ・・・そして全国に広がり、地域独特の郷土人形を育てました。

今年は可愛らしい吊るし雛を「おついたち」で 表現してみたいと思って調べてみました。各地に伝わる中でも、静岡県では「雛の吊るし飾り」、福岡県では「さげもん」、山形県では「傘福」と呼ばれ、この3つを併せて「全国三大吊るし飾り」とも呼ばれます。

江戸時代のころ、雛飾りはとても高価なもので、庶民にはなかなか手に入らないものでした。 それでも生まれてきた子供の幸せを願う気持ちから、お母さんはお嫁入りに着た着物をほどいて小さな人形を作り、おばあちゃんが作り、叔母さんが、近所の人たちが、みんなが少しずつ持ち寄って飾られるようになりました。だから、種類もかたちもいろいろ。「元気で丈夫に育つように」と、這い子の人形や、鞠やお手玉などの玩具。「美しく幸せに」と、蝶や花、ふくろう(不苦労)。唐辛子は悪い虫がつかない様にですって!「食べ物に困らないように」と、おめでたい三番叟、南瓜や柿など作物をかたどった飾りや、俵ねずみ、ツバメやスズメなどの益鳥も。「子孫繁栄」を願って、猪や犬の多産な動物や、常緑樹の松。「厄除け」には赤い色のだるまやうさぎ、猿(災いが去る)、桃など。一つひとつに作り手の子供への想いが込められていて、感動いたしました。

「おついたち」の中では、少ししか表現できませんでしたが、ほんの僅かでも、幸せな気持ちと春の悦ばしい空気を感じて頂けたなら幸いです。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
[an error occurred while processing this directive]
HOME > おついたち(一覧) > 平成27年3月(弥生)のおついたち ~ 「雛祭る 都はづれや 桃の月」 ~