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平成27年6月(水無月)のおついたち 「 つれづれのながめにまさる涙川 袖のみひちて逢うよしもなし 」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「つれづれのながめにまさる涙川 袖のみひちて逢うよしもなし」藤原敏行(伊勢物語)

  水無月を迎えます。このごろは耳になじんできた水無月ということば、陰暦・六月の異名で、陽暦で言えば七月頃だそうです。本格的に夏に入る前に、まず梅雨というじめじめした季節をすごさねばなりません。でも雨が降るから大地は潤い、樹木は緑を深め農作物も生長し、人の心もなんとなくしっとりしてきますね。 雨といえば、夏の夕立の後など爽やかに出現する虹の美しさ、そしてすぐ消えてしまう虹。 古代から長い間、虹は凶兆と考えられていました。天界とこの世をつなぐ橋懸(はしがかり)ともいわれ、空に横たう蛇ともいわれていたので、古代の人は虹を見ると手刀で虹を切るしぐさをしたそうです。コントロールできない自然現象への畏怖の念からでしょうか。近年では虹への畏れは消え、最近では虹は吉兆とか瑞兆と言われるようになってきました。 虹で天気を見ることもあったようです。「朝虹」が立てば雨、「夕虹」が立てば晴れとか。 雨のあとのように穏やかな気持ちでいたいものです。 では「人の心の穏やか」をつくるにはどうしたらいいのでしょうね。 ひとつこんなことを言われたことがあります。 『知足(ちそく)』己を知り自己の分限を弁える。 何もかも欲しがってはいけない。 あまり欲張ってはいけない。 ゆずるところはゆずるべし。 「時間、健康、お金」のすべてが万全に整う時期は人生にはなく、いつも何かが不足するもの...これが人生。 これ、京都の竜安寺のつくばいに刻まれていることばなのだそうです。 『吾唯足知』(われただたるをしるのみ)。あゝなるほど...と。 今月の「おついたち」は水無月のお菓子。 浮島を重ね、集まって咲く紫陽花を表現した「群紫陽花(むれあじさい)」、紫陽花の美しいいろどりを金玉で表わした「七変化(しちへんげ)」、雪平生地に虹の下をかけ抜ける燕を配した「雨上がり」、みずみずしい「青梅(あおうめ)」は練りきりで、「夏越の祓(なごしのはらえ)」の水無月もお入れして。 雨の時期も又、風情ありと楽しんで、緑茶と和菓子でひととき極上の時間と致しませんか。

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