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平成27年7月(文月)のおついたち 「 夕立や 砂に突き立つ 青松葉 」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「夕立や 砂に突き立つ 青松葉」正岡子規

  陰暦では文月とも呼び、秋季に属しますが、陽暦の七月はほぼ晩夏にあたります。平均的には中旬以後に梅雨が明け本格的な盛夏となります。 今更ながら、「おついたち」とは、朔(さく・ついたち)が語源で、 一度死んだ月が蘇り、新たな光とともに再び生まれ変わるのが朔。月齢1日目の月を朔とすることから月のはじまり「おついたち」をおつくりしています。 月はおよそ30日周期で生死を繰りかえしていきます。そこから一ヶ月は30日になったのでしょうか。 さて、夏の星空といえば七夕様です。 七夕の笹飾りに見る宵空では織女星がこと座のベガと、牽牛星がわし座のアルタイルが天の川の両岸で煌き合う。天空に横たわる天の川の淡い光芒が美しいロマンをつくりました。 また、夏の朝、芋の葉に降りる露は天の川から零れ落ちた雫。それで墨を磨り、短冊に願いを書くと天まで届けられると信じていました。夜更けて降りる露は彦星が愛しい織姫に逢うために舟で天河を渡る櫂の雫とか。  そして夏には口あたりのよい水菓子も満載です。 喜田家の夏菓子は、あんみつ、白玉、マンゴーゼリー、お抹茶あづき、蓮こごり、錦玉羹、水羊羹、等々... 風通しのよい夏座敷で調度も夏向きに設えて冷茶で喉をひととき潤して...と思いますが、現実は座敷も風もなく、冷房の部屋でゲーム??でしょうか。勿体ないことですよね。 今月の「おついたち」は文月のお菓子。 織女の色鮮やかな糸巻きを表現した「織姫」は練り切り製、羊羹と琥珀羹を重ねた夜空に横たふ「天の川」は川を挟んで織姫と彦星を配しました。 白餡を包んだ練り切り製の「朝顔」、火どりした黄味餡を押しておつくりした団扇は「涼風」を運ぶ金魚模様に。清流の「蛍」は練り切りに梅酒羹をまとわせて爽やかな風味を加えました。 黄味餡のほろりとした食感や錦玉羹の歯ごたえをお楽しみください。 さて、余禄ですが...身体には各部署に役割があって 口は物を食べるところ、 鼻は息をするところ、 腰は曲げないで 腰は折るところ、 膝は曲げるためにあります。 膝をゆるめて、背中を伸ばして腰を折ることが、健康を意識して生活することに通じるようで、下に落ちた物を拾うときも、目上の人に頭を下げるときも腰を曲げずに折ることが大切。 ピシッとシャンとすればいくらか暑い夏も「ドンッと来い」かもしれませんね。 日本の暑い夏をせめて心意気と創造と空想を食で、何とか過ごしてまいりましょう。

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