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平成28年2月(如月)のおついたち 「 春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠くるる 」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「 春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠くるる 」古今集 凡河内躬恒

   二月の大きな行事は節分です。 「柊挿す」(ひいらぎさす)とは門口に柊の枝へ鰯の頭や豆殻を刺して邪気を払うことですが、柊は霜雪にも色を変えずに緑を保ち、その葉の棘で鬼の眼を刺すことから「目突き柴」「鬼の目さし」ともいうようです。 時は移り鬼の威力はずいぶんとうすれてしまっていますが「鬼は外、福は内」と唱え、新たな年の幸福を願う人々の思いは今も変わらないようです。  一月一日が新たな年の初めであるように、立春は新たな四季の初めであると考えられています。おお晦日と同じく「厄落とし」も節分に行われてきました。明治のころ、陰暦から太陽暦に変わったために立春は厳冬の時期にあたってしまい「春立つ」と知らされてもどこにも春の気配は感じられない、こういう場合に「暦の上では」というおさだまりの言い訳が使われているのですね。 美しい四季をもつ日本ではワールドスタンダードの太陽暦に変わった後も、旧暦を忘れ去ることなく伝統の行事や四季を表現する美しいことばを大切に護り受け継いできたのでしょう。  また年を重ねたことを楽しむために慣用句を引き出してみました。 体の部分に関するものとして 腕が上がる、腕が立つ、腕が鳴る、腕に覚えがある、腕によりをかける、腕を振う、腕を磨く、等々…当に職人の技量、精神に通じる表現ばかり。 また「肝を冷やす」の肝や「腑に落ちない」腑はもともと内臓の意味で、転じて「心、心の中」という意味に使われています。こんな言葉を美しく使いこなしてみたいものです。 短所も裏返せば長所。自分を肯定しながら日々楽しく、そして腕によりをかけて日々精進していきたいものですね。 今月の「おついたち」は、節分と立春をテーマに皆様の来福の願いを込めておつくりしました。 雪平で白あんを包んだ「光琳梅」、羊羹の器に寒天寄せの手亡豆で、鬼打ちの「福豆」。今月は繁盛の神様の2月ですので「御玉」の石と、初午の「お狐さま」を錬り切り製でおつくりしました。春の芽吹きのわらび餅も添えて、あたらしい春の到来をお楽しみください。 新しい年にあたり、喜田家も皆様とともに精進して参る所存でございます。 今年もよろしくお引き立てのほどお願い申し上げます。  

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