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平成22年12月(師走)のおついたち―『冬迎え』

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

お酉さまも終わり、師走に入り、いよいよ歳暮の慌ただしさを感じます。
今年はどのぐらいの厳しい冬を迎えるのでしょうか。今年出会った悩み、災い、思い惑いのすべてをさらりと捨てて、浄らかに新年を迎えるために、人々はこの厳冬を乗り切ろうとします。「師走」の語源は「仕果つ(しはつ)」だという説もあります。正月に晴れ着を着る習慣が遺るのも、古いものを脱ぎ捨てる意を含んでいることから。「果ての月」という呼び名の向こうに、冬至を越えて太陽の光のよみがえりを祈る古代の冬至の祭りや、春迎えの行事のこころも生きているからでしょう。
これからの季節、手袋がないと自転車もつらい。冬ざれの木の下で足を休め、悴(かじか)んだ手に息を吹きかけていると、白息(しらいき)よりも白いものがゆらゆらと空中を舞います。雪ではない。綿虫と呼ばれる小さな虫のこと。雪蛍、雪虫、雪婆(ゆきばんば)とも呼ばれ、晩秋から初冬にかけて、風のない凛とした日に現れます。そして、凩の間は樹に潜み、越冬するための新たな塒(ねぐら)を物色しているのです。どこからともなく綿虫が漂ってきて、止まり木がわりの外套に付着する。初雪の日がごく近いことを告げて、いつのまにか姿を消していきます。
お天気情報にも雪ダルマの印が着くようになり、もうすぐ冬至。「冬至、冬なか、冬始め」の言葉どおり、太陽高度では冬の真ん中ながら、厳しい冬はこれから始まります。この日は、冬を元気に過ごす知恵として、夏に収穫しておいた南瓜を神様にお供えしてから食べる習慣が古くからありました。

今月のお菓子は、冬至の南瓜を餡にしてお作りした、南瓜饅頭と浮島羊羹です。
そして、クリスマス。街路樹や植え込みの電飾が、街を華やかに彩って、夜の散歩が楽しみとなります。その美しさは寒さを忘れさせてくれますね。おついたちの上段には、クリスマス気分をお楽しみいただけるよう、こんな和生菓子で表現してみました。

では、どうぞよいお年をお迎え下さいますよう、お祈りいたしております。
     元気で生きる  主人 田口 恵美子

❢「おついたち」ファンの皆様にお知らせです。喜田家町屋店では、2階のギャラリーにて、毎月一度、お抹茶を愉しんでいただくお茶会を開いております。10時から午後3時の間、御予約なしでお楽しみいただけます。開催日は第3日曜日を予定しておりますが、変更になる場合もございますので、町屋店に直接お尋ねください。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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