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平成29年5月(皐月)のおついたち 「ほととぎす声に植ゑ女のはやされて山田の早苗たゆまでぞ取る」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「ほととぎす声に植ゑ女のはやされて山田の早苗たゆまでぞ取る」 『西行法師』

   風薫る五月、緑が目に眩しい爽やかな気持ちよい月を迎えました。 皐月は陰暦五月の異名で、現在の陽暦では六月頃にあたる田植えが始まる月であり、「早苗月(さなえづき)」から「さつき」と呼ばれるようになったとも言われています。 またこの季節の情趣は独特でもあります。五月雨を頼りに全国で田植えが行われ、水を張った田に苗のそよぐさまは日本の風景の代表的なものですね。 「早乙女(さおとめ)」は田に苗を植える女衆のことです。最近は少なくなった、手甲(てっこう)脚絆(きゃはん)に赤襷(あかだすき)で田植えをする、昔ながらの早乙女姿を見ることができるのは、主に田植え神事の時くらいになってしまいました。 今月は端午の節句からはじまります。江戸時代に「式日(しきじつ)」と定められた五節供のひとつ、端午の節句は、もともと農村での女子の行事だったものが、奈良・平安時代に日本に伝わった中国の「端午」の行事と混ざったものとも言われています。神と共食する端午の節句に欠かせない柏餅は江戸時代から始まったようです。餅も餡も砂糖も贅沢品で晴れの日のご馳走でした。 柏の葉は新芽が出てくるまで古い葉が落ちません。そこで次代が生まれるまで当代は死なない、家が絶えないという縁起を担いだ、子孫繁栄の願いでした。 菖蒲や蓬を屋根や軒に挿して邪気を払う行事が、武士の時代になって、「菖蒲」を「尚武」とかけて、男子の節句として祝うようになったともいわれ、また出世魚である鯉を幟にしてその子の立身出世を願うようになったようです。 今月のおついたちは薫風かおる五月の景色をあつめてみました。 端午の「こいのぼり」は練り切り製、尚武の「かぶと」は練り切りに東雲羮を合わせました。 これから盛りを迎える「藤の花」は浮島に羊羹で、「菖蒲」は練り切り製でおつくりしました。 初夏の清らかな「清流」を錦玉羮でご用意して、爽やかな5月の趣をお楽しみください。 昔からの人々の生活の場を通して言い習わされてきた教訓や言の業(ことのわざ)(諺)は今でも色褪せておらず、まことに「光陰矢の如し」と言われるように月日が経つのは早いものです。青葉、若葉の日の光を浴びながらたっぷり春を感じて心を奮い立たせて進んでみましょう。  元気で生きる 主人 田口 恵美子

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