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平成23年2月(如月)のおついたち―『梅匂ふ』

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

雪の色を 奪ひて咲ける 梅の花 今盛りなり 見む人もがも
雪の色を奪うかのように真っ白に咲いている梅の花 この花は今が盛りだ。ともに見るひとがあればいいのに・・・・
大伴旅人『万葉集』より
今年は二月三日の節分がちょうど旧正月ということで、二十四節気のお話を少し…
一年の季節を24に分けて、その移り変わりを暦に取り入れたものが二十四節気。その一節気約15日をさらに細かく、ほぼ5日間ごとに配したものが、七十二候です。
2月4日は立春(りっしゅん)。暦の上では、この日から春となります。
立春から8日までを「東風解凍(とうふうこおりをとく)」と呼び、春風に氷が解け始めるころという意味があります。
2月9日から13日は「黄鶯睍睆(こうおうけんかんす)」と呼び、うぐいすの初音が聞こえてくる頃といいます。
14日から18日は「魚上氷(うおこおりにのぼる)」と呼び、温かくなった水の中に魚の姿が見え始める頃といわれます。
2月19日からの節気は雨水(うすい)。雨水が温くなり、草木が芽吹き始める時期です。
19日から23日を「土脈潤起(どみゃくうるおいおこる)」と呼び、暖かい気候に土が潤い、活気づく頃という意味です。
24日から28日迄が「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」で、霞が春の景色を彩り始める頃とされています。
3月1日から5日迄を「草木萌動(そうもくきざしうごく)」と呼び、陽気に誘われ、草木が萌いだす頃といわれます。
そして3月6日から啓蟄(けいちつ)という節気に入ります。
この様に季節の移ろいを表現して、2月3日の節分で一巡り。新しい春がやってくるというわけです。
種蒔きや穫り入れなど、主に農事の適期を知るために、取り入れられたものですが、自然に対する感受性・観察力によって、見事に日本の四季を映し出しています。

さて、「梅一輪 一輪ほどの温かさ」と、どの樹木よりも春の訪れを告げる梅の花に、私たちは古来より喜びと安らぎを見出してきました。とはいえ、春の訪れを暦や鶯、梅に見つけても、まだまだ春は雪が降ってから…。一年に一度は難儀をしても、雪を愉しむ風景もまた日本特有の美しさ。「かまくら」は雪国の子供たちの遊び物であり、水神様を祀って豊作や家内安全を祈願する社でもあり、雪を固めた空間内は意外に暖かく、千羽鶴を飾ったり、小さな卓の上でカルタをしたり、甘酒を飲んだり…、「かまくら」は冬の間の日常を過ごす、非日常のおとぎの国。

今年初めてのおついたちは雪と立春を愛でて、雪にみたてた「白雪餅」と、黒豆入りの「だるまさん」、「梅が枝」をデザインした羊羹で「縁起大吉餅」をおつくりしました。

ここで耳寄りなお知らせです。喜田家町屋店2階のギャラリーにて、月に一度、お抹茶を愉しんでいただくお茶会を開催しております。10時から3時の間に御予約なしでお楽しみいただけます。開催日は第3日曜日を予定しておりますが、変更する場合がありますので町屋店に直接お尋ねください。
今年もあなたさまに、よい事いっぱいありますように。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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