HOME > おついたち(一覧) > 平成29年8月(葉月)のおついたち~ 「 おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな 」~

平成29年8月(葉月)のおついたち 「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」 『松尾芭蕉』

   みなさま、暑中御見舞申し上げます。 八月に入りました。葉月の語源は新暦では9月上旬から10月上旬の秋に当たるため葉の落ちる月「葉落ち月」が転じて「葉月」となった説、北方から初めて雁が飛来する月なので「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説、稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から「葉月」になったとする説があります。何れも美しい言霊を含んだ諸説です。暦の上ではまもなく立秋を迎えることになりますが、実際は猛暑・酷暑を何とか乗り切らねばなりません。  日本は言葉の宝庫です。夏には〔舟遊び〕〔花火〕〔浴衣〕〔行水〕〔単衣〕〔氷室〕〔薪能〕〔川床〕〔白砂青松〕〔白南風〕等々、少し風雅な涼を感じていただければ倖に存じます。    東京のお盆は過ぎましたが、八月は田舎のお盆があります。お盆休みの帰省も夏の楽しみの一つといえますね。    盆は精霊会とか盂蘭盆会と呼ばれ、庶民の間でも古くから祖先を祀る御霊祭とか御霊鎮などのお祭りが行われてきました。その土着信仰と仏教行事が合わさったものが現在の「盆」と考えられています。    ご先祖様が迷わず我が家に帰っていらっしゃいますようにという願いを籠めての十三日の夕の迎え火、十六日の送り火を焚きます。喜田家でも盆にはお迎えの白団子、お供えのおはぎ、送りの糸きり団子をおつくりしてご先祖様をお迎えするお手伝いをいたしております。  今月のおついたちは、夏の終りの風情を盛り込みました。  夏の夜空を大輪の花で賑わす打ち上げの「花火」を錦玉羮で、富士の麓から江戸まで運ばれる「氷室氷」を雪平に艶羮天をかけておつくりしました。可愛らしく涼しげに泳ぐ「金魚」は錦玉羮で、清廉に咲く「蓮の花」を薄紅色の練りきり製で、夏の締めくくり、「大文字送り火」を羊羹と浮島を重ねておつくりしました。  漸う夕風の涼しさを感じられる頃、水団扇に吊り忍で夕涼みを楽しみませんか。  元気で生きる 主人 田口 恵美子

[an error occurred while processing this directive]
HOME > おついたち(一覧) > 平成29年8月(葉月)のおついたち ~ 「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」 ~