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平成29年10月(神無月)のおついたち 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」 『藤原敏行朝臣』

   気候のよい十月となりました。秋は収穫を感謝してその生命力をいただく季節でもあります。  十一月にもなると宮中では「天皇が新穀を天神地祇に勧めて神を祀り、自らも食す」新嘗祭が行われます。ここでは天皇陛下がその年に収穫された新穀を神々にお供えして、陛下みずからも初穂を召し上がり、その年の収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈願します。 この日は、私たちにとっては勤労感謝の日にあたります。勤労感謝の日には「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という意味があり、新穀の生産を祝い、この収穫をもたらした一年間の勤労に感謝する、ということになります。現代ではさまざまな仕事がありますから、「国民互いに」という文言もなるほどと感じられます。 収穫の秋、味覚の秋、食欲の秋、一つひとつの食材を味わって、生産者様の苦労に感謝して、おいしくいただくことにいたしましょう。  行楽の秋、この時期になると待ちかねたように秋の京都、紅葉の京都が想い起こされます。誰もが旅への想いに掻き立てられる魅惑の響きがあります。そんな旅愁の中で静寂に心を無にするお写経、御朱印が静かなブームになっているようです。 日本において写経は教典を複写する為に始まりましたが、仏道修養の目的に変化していきました。一般に多く手本にされる「摩訶般若波羅蜜多心経」は仏教の原理を全て含んでいる経典といわれながら、たった276文字と短く、仏道を切実に修養されている方から、「ちょっとやってみよう」という初心者まで多くの方に親しまれています。  写経をしたら菩提寺や縁のお寺へ納経します。この時にいただくのが御朱印です。 持参した御朱印帳に、お寺の印影に参拝した日付、寺社名・御祭神・御本尊の名前などを墨書きしてくださいます。菩提寺の本山や各地の霊場を巡って参拝記録とします。 御朱印ブームで、スタンプラリーのように駆け回って参拝もせずに御朱印を集める人たちが増えてしまって、お寺もお困りだとか。納経できなくともせめて感謝の気持ちをこめて参拝したいと思います。  今月のおついたちは、秋の収穫に感謝して、秋の花と詰め合わせました。 新穀の「初穂」は薯蕷饅頭に稲穂の焼印をし、秋の実り、金時芋でお作りした「すいーとぽてと」、栗餡を包んで栗の意匠に焼き上げた「栗ひとつぶ」、「熟柿(じゅくし)」は柿あんを包んだ練切製でおつくりしました。色とりどりに秋を彩るコスモスを練りきりでお作りした「秋桜(あきざくら)」で華やかに、行楽や秋の夜長をお菓子とともにお楽しみください。 十五夜の中秋だけでなく、仲秋には小望月、十六夜、立待、居待、寝待月と月の出を待ちながら夜毎変わるつきの表情を眺めてみるのはいかがでしょうか。  元気で生きる 主人 田口 恵美子

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