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平成23年3月(弥生)のおついたち―『雛遊び』

毎月1日とその前日限り、店頭にて販売

箱を出て 初雛のまま 照りたまふ

春、芽吹きの頃、今年も全国でお雛様のお出ましです。
雛祭りの始まりは流し雛なのだそうです。3月3日の上巳の節句に、人の形をした紙の人形(かたしろ)で体を撫でて、それを川に流すことで穢れを祓い、災厄祓いを願いました。
流し雛は、源氏物語の「須磨」にも出てくるほど歴史ある行事です。
やがてこの行事が宮中のひいな遊びへと発展し、雛祭りへと変わっていきます。
現在でも流し雛は、各地に残っています。
吉野川の流し雛は、手作りした千代紙や折り紙のお雛様を、竹の皮で作った船に乗せて、吉野川から紀ノ川を下り、女性の病封じ・安産・子宝の神様である紀州淡島神社まで旅をします。
鳥取県八頭郡用瀬町の流し雛は、紙雛や花、菱餅などを載せた桟俵(さんだわら)を近くの千代川に流して、無病息災を祈ります。
西の小京都・兵庫県揖保川沿いの龍野では、折り紙で作った衣装の雛人形に紙粘土の頭を付け、桟俵の上に乗せ菜の花や春の花を添えて揖保川に流します。
人形の町埼玉県岩槻市では、華やかな流し雛のイベントが行われます。
岡山県笠岡市北木島大浦では、海に流す流し雛です。藁で作ったうつろ船というものに手作りの紙のお雛様をのせ、菱餅・アサリ 寿司・桃の小枝や火のついた線香を添えて流すそうです。
下関市赤間神宮では、壇ノ浦の合戦で入水した安徳幼帝をしのび、折り紙で作った紙のお雛様を奉納し、神事のあと関門海峡の海へ流す「平家流し雛神事」が執り行われます。
信濃路・長野県北相木郡白岩では、子供達が河原で煮炊きした食べ物をお雛様に供えみんなで食べて、古いお雛様を流します。
有名な京都の下鴨神社の流し雛には、毎年多くの人がこの伝統ある行事を見に集まるそうです。
近い所でも雛流しの習慣が残っている場所がありました。
東京・隅田川のほとり隅田公園では屋形船が出て、華やかな流し雛が行われます。 江戸の風物詩を今に伝える行事です。
私にとっては雛祭りと言えば、段飾りのお雛様が馴染み深く、祖母が箱から次々と人形を出してくる中、あの小さな家具たちが出てくると、ひときわワクワクしたものでした。母に叱られながら、こっそりと小さな鏡台や茶道具で遊んだものでした。娘たちもそうして遊んで牛車を壊してしまいましたっけ…。皆様にもそんな忘れられない思い出がたくさんある事でしょうね。そうして母から娘へ、娘から孫へ、受け継いでいってほしいものです。

今月、弥生のおついたち菓子は、女の子の華やかなお祭りにふさわしく、色とりどりのお菓子たちの饗宴です。まずは羊羹の衣を纏った白餡の「お内裏さま」に「お雛さま」、黄味あんを煉りきりでくるんだ繁栄を表す常緑の「橘」、桜餡の薯蕷饅頭で一対の「ぼんぼり」を、中央には羊羹に錦玉を重ねて「桃の花」。ミルク餡を煉りきりで包んだ「桃」に、二色の「ひちぎり」も雛菓子として忘れてはなりません。
心ウキウキとする春の風が薫る中さあ、お雛様とたくさんのお菓子を召し上がれ...

ここで耳寄りなお知らせです。喜田家町屋店2階のギャラリースペースにて、月に一度、お抹茶を愉しんでいただくお茶会を開催しております。10時から3時の間に御予約なしでお楽しみいただけます。お茶会開催日は第3日曜日を予定しておりますが、変更する場合がありますので町屋店に直接お尋ねください。
また、ギャラリー3階のイベントスペースにて4月から「花柳双喜美先生の 京の文化セミナー」月1回(第4土曜日) (参加費2,000円)を開催予定です。京都の文化、伝統芸能やしきたり、京ことばについて、4回にわたって講演予定です。

元気で生きる 主人 田口 恵美子
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